代表:宮崎 圭佑 言語聴覚士

限局性学習症(読み書き障害や算数障害など)の臨床を専門としています。研究領域としては、特に日本では珍しい「多感覚法(Multisensory Method)」を専門としています。触知覚の利点として、記憶痕跡を強め、様々な感覚モダリティを繋ぐ作用があげられます。文字の読み書きは複雑で、頭の中で様々な情報を繋げて実行されます。読み書きを苦手とする方に対して、触知覚を利用した学習が、お役に立てれば嬉しい限りです。

 

【所属機関・学会】 

京都大学医学研究科人間健康科学系専攻

認知神経科学会、LD学会、日本ワーキングメモリ学会

 

 


 

井上美奈子 言語聴覚士(関西教室担当)

訪問支援の現場で、発達性ディスレクシアと思われる学齢期のお子さんを多数支援してきました。その中で、幼少期にことばの遅れが見られるケースが多く、ディスレクシアと言語発達の関連に着目するようになりました。この経験から、小児科や児童発達支援施設に「ことばの教室」を立ち上げ、早期支援に取り組んでいます。

日本ではディスレクシアの検査体制や支援はまだ整っておらず、専門的な支援の確立が急務です。継続的な支援体制を築くことは、不登校などの二次的な問題の予防にもつながると考えています。これまでの実践を活かし、今後はより専門的かつ実効性のある支援を広げていきたいと考えています。

 

【所属、取得資格】

・言語聴覚士免許 取得(国家資格)

・読み書き困難指導・支援講座 、読み書き支援アセッサー 修了(認定 NPO 法人エッジ)

・ こども発達支援研究会の機関研究員 取得

・ペアレントトレーニング指導者養成講座 修了

・一般社団法人 日本LD学会 会員

 

活動実績・メディア掲載一覧

 

教育活動

2025年度 前期開講「発達症への介入による国民的健康課題の解決」

2025年度は、京都大学医学研究科の「発達症への介入による国民的健康課題の解決」履修証明プログラムの内容の基礎コースで、限局性学習症(LD)分野の講義担当をさせていただきました。

 

研究活動

認知神経科学

触覚を利用した文字学習の研究活動も続けています。

【2025年度】宮﨑圭佑、橋本洋輔、内山仁志、酒井美和. 触読版を利用した多感覚学習による読み書き機能と 呼称速度の促進的変化について. 認知神経科学Vol. 26 No. 3・4

【2023年度】宮﨑圭佑,山田純栄,川崎聡大.視覚と触覚を用いた多感覚学習による Rey-Osterriethの複雑図形検査の視覚性記憶促進作用について.認知神経科学 24(3-4), 87-92

 

メディア掲載(朝日新聞 Edua掲載 2022年 3月20日刊行)

掲載記事 「漢字学習 どこまで必要?ざらざら文字を「触って覚える」 指の腹で触れて漢字の形をイメージ